【アドバンテージを活かす】

効率の良いプレイをする為にその2
アドバンテージについてです!

アドバンテージを活かす、を他の言い方で言うと
ミスマッチを付く、ストロングポイント、狙い所…
などの言い方ましますね。
日本語に訳すと「優位性」
相手より有利なポイント、マッチアップ、エリア
という事になります。

バスケットボールで一番アドバンテージを活かして
いるのは、ビッグマン(背の高い人)が小さい人を
ポストアップ(相手に背中を向けてボールを貰う)
してる所が良くイメージされるかと思います。

この様に自分達が有利な所を活かすプレーですが、

意外と何をもって有利なのか教えられた事ってなかったりします。

アドバンテージとは、身長の大小だけではありません。


ざっと箇条書きしていくと…
ミスマッチ
・身長の大きい小さい
・スピードの速い遅い
ストロングポイント
・支配力の有無
・ゴールとのスペース
・相手とのスペース
狙い所
・得点差
・ファウル数

…などが挙げられます。一つずつ解説して行きます。


ミスマッチ

ミスマッチとは「相手より自分が上回っている部分、マッチアップ」

相手より大きいならよりゴールに近い所で、

相手より速いならDFを抜く為に遠い位置で勝負するなど。
この場合、例えPGでもミスマッチならポストプレイしても良いでしょうし

(例ラッセル・ウエストブルック)

Cが機動力に優れているなら外から1on1するのも
有効でしょう(今シーズンのドワイト・ハワード)

自分が得意というより、相手より有利な部分

という所がポイントです!


ストロングポイント

自分達の強みです。まず「支配力」ですが、これは
レブロン・ジェームズの様に自分がコートに立つだけで

味方が有利になる…というレベルまでいかなくても発揮できます。

例えば、2.3回連続で3pが入ったシューターがいたら、大抵DFはその選手に

ボールを持たせない様にDFに近付いて守りますよね?

そしたらそのDFはヘルプに行きづらくなるので

(ヘルプに行くとシューターにボールが渡ってしまうかも知れないから)

他の選手がゴール下に攻めやすくなります。

相手が普段通りしていたらやられる、と思わせる事が相手を支配するという事ですね!


そしてもう一つ大切な要素、「スペース」

DFの方が大きくても、自分がゴール下でDFが後ろにいるならブロックされないでしょうし(ゴールとのスペース)

DFが速くても、すでに自分が相手を抜いていて後ろにいる状態ならシュートに行けます。

(相手とのスペース)

相手に強みがあるなら、それを発揮させない所で勝負するのも効率良いプレイです。



狙い所

自分と相手が特に有利不利が無い、能力差が無い時、基本はチームの戦術を実行

すべきですが、強引にでも勝負した方がいい場面もあります。


得点差…例えば試合終了40秒前、1点差で負けている場面。

自分達がゆっくり攻めると失敗したら相手ボール=時間を使われたら負けになります。

(24秒以下の時間しか残っていないと相手はシュートを打たずパスを回せばいい)

なのでそれを防ぐ為に速攻でシュートを決めに行く。外しても残り30〜秒、

相手ボールなので相手が24秒使っても守ればまだ勝つチャンスがありますね。


ファウル数…試合開始早々相手DFがファウル、これはチャンスです。その選手が

もう一度ファウルするようにゴール下で勝負、強くレイアップを狙いに行きましょう!

4Pで4ファウルの選手も狙い目ですね。強い相手を一番無力化するのはコートに

立たせない事ですから。



まとめ

アドバンテージとは自分が「相手より有利」、「明確に自分が強みがある」

「有利な状況」の事、ないしそれを活かす事と考えます。

戦術とはこれらをどう生み出し活かすかですね。

この考え方を頭に入れながらプレイすると、一か八かといった選択が減り、

より確実にゴールを狙えるようになるでしょう。

そもそも、能力差や運だけで決まるならわざわざ試合しなくても良いですしね。

自分より強い巧い速い相手にどう勝つか、アドバンテージを活用しながら

戦って見てください!


次回は「リスクヘッジ」について。




BASKETBALL SKILL COACH - NOMUTAKU

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